国際協力について一人ひとりが考え、取り組んでいこうという「なんとかしなきゃ!プロジェクト」。その活動の一環として、3月に大日方邦子がフィリピンを訪ねたときのレポートが、公式サイトにアップされたので報告します。フィリピンには私も同行し、写真撮影を担当してきました。
http://nantokashinakya.jp/projects/member_reports/06KunikoObinata_Philippines.html
実は、この滞在中に東日本大震災の報を受けたのです。「東京に大地震」との第一報に、慌てて日本の家族に電話をかけましたが、なかなかつながりません。そして、ようやく話せた兄の説明により、揺れの大きさ、交通機関の混乱ぶり、火災の発生など、地震の情報を得ることができました。
ホテルに戻ってテレビをつけると、目を疑いました。津波の映像です。これが日本で現実に起きていることだとは、とても信じられない凄まじさでした。
同じような経験を、私は阪神淡路大震災のときにもしています。あのときも海外滞在中にニュース映像を見て、その現場が日本であることを理解するのに時間を要しました。しかし今回は、日本で地震があったことをすでに知っていながら、それでもなお疑ってしまうほどの衝撃でした。
あの3月11日以来、日本は震災からの復興と原発の処理に追われていて、国際協力どころではないという風潮になっているように感じられます。それは仕方ありません。ただ、このようなときでも、自分の国以外にも広く思いをはせることを決して忘れないようにしたいものです。
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