ただ、ただ、残念としか言いようがありません。
私が尊敬するカメラマンの一人、渡辺正和さんが撮影中の事故で亡くなりました。信じられません。
およそ10年ぶりに正和さんに電話をかけたのが、つい先日のこと。「いろいろと相談したいことがあるのでお会いしたい」という唐突なお願いだったにもかかわらず、こころよくOKしていただき、久しぶりの再会を果たせました。会うなり、「変わってないねえ」と正和さん。いやいや、正和さんの笑顔こそ変わっていませんでしたよ。
お互いの近況を話し、仕事やカメラ機材の相談にも乗っていただいた数時間。たまたま障害者スポーツ関連の撮影話が舞い込んできたばかりだったそうで、私から突然連絡が来たことと合わせて、「こういうのは偶然じゃなくて、きっと縁なんだよね」と言っておられました。
そして、その数日後にも、とあるパーティでご一緒する機会がありました。10年もお会いしていなかったのにもかかわらず、立て続けに顔を合わすことになって、お互いにびっくりしたものです。
あの再会からまだ2週間も経っていないというのに、まさかこんな報せを受けるとは。
あのときに手渡されたアイルトン・セナの写真集が、形見になってしまったじゃないですか。勘弁してくださいよ、正和さん。そういうつもりでもらったわけじゃないんですから。
コメントをお書きください